久光製薬<4530>は10日、平成25年2月期第2四半期の決算を発表した。第2四半期連結累計期間の売上高は719億3千2百万円(前年同四半期比4.0%増)、営業利益132億4千8百万円(前年同四半期比0.3%増)、経常利益は、164億8千1百万円(前年同四半期比3.6%増)となり、四半期純利益は、93億3千4百万円(前年同四半期比31.7%増)となっている。
増益となった売上高に関しては、国内市場の医療用医薬品事業は、前年の震災で供給に一時的な支障を来たした主力商品のケトプロフェン含有経皮鎮痛消炎剤「モーラステープR」等の供給が回復したことに加え、前年8月に販売を開始したブプレノルフィン含有経皮吸収型持続性疼痛治療剤「ノルスパンRテープ」が売上に寄与し、前年同四半期比4.4%の増収となった。一般用医薬品事業は、依然として厳しい販売競争が続いていることに加えて、前年3月に発売した「フェイタスR3.5α」の新商品効果が一巡したこともあり、前年同四半期比7.4%の減収に。一方、海外市場においては、円高による為替換算の影響を受けながらも、ノーベン社の業績が堅調に推移したこと、さらには、積極的な広告宣伝活動を展開しているアメリカ及びインドネシア、ベトナム等の海外子会社の業績が好調に推移し、前年同四半期比14.7%の増収となっている。
営業利益は、4月の薬価改定等による影響で売上原価率が上昇したものの、売上の増加や販売費及び一般管理費の減少により増益。しかし販売費及び一般管理費については、広告宣伝費等が増加したものの研究開発費等が減少し、326億6千9百万円(前年同四半期比0.7%減)となっている。また経常利益は、持分法による投資利益が増加したため、さらに四半期純利益は、前年同四半期に震災による特別損失が発生したため増益となった。尚、通期での見通しは修正無しとしている。