ヒートアイランド対策で路面の温度変化を調査

2008年07月14日 11:00

 時間貸駐車場「タイムズ」を運営するパーク24は、8月1日から駐車場内の路面を用いたヒートアイランド対策の実証実験を行う。

 実験場所は、東京都多摩市関戸のタイムズポート聖蹟桜ヶ丘。駐車場の路面に、高温化抑制に効果が認められる「芝生舗装・11台」「保水性舗装・23台」「遮熱排水性舗装」の3種類と、通常のアスファルト舗装、砂利敷きの5種類を敷設し、同じ日照条件で路面の温度変化を自動計測すると同時に、それぞれの耐久性やメンテナンスにかかるコストなどを検証し、その実現可能性を調査する。

 芝生舗装は植物の蒸散効果により温度を抑制する機能がある。また、芝保護ブロック材は環境に配慮したリサイクル製品を利用する。保水性舗装は水が蒸発する際の気化熱を利用することで、効果的に路面温度の上昇を抑制する。遮熱排水性舗装は水はけを良くすることで、温度抑制や夏季の熱帯夜問題を改善。耐久性が高く、カラー塗装が可能なため、視認性のある事が特徴。

 結果はパーキング総合研究所が2008年秋にレポートとして公開する。また、研究協力者の明治大学大学院理工学部建築学科酒井・加治屋研究室と日本大学生物資源科学部植物資源科学科藤崎研究室が論文発表を行う。