電気自動車実証走行試験実施 神奈川県警で使用

2008年07月10日 11:00

 三菱自動車は全国自治体初の試みとして、神奈川県と警察業務での電気自動車実証走行試験を実施する。この試験は、東京電力が開発した急速充電器を活用し警察業務車両としての試験を実施するもの。車両の引き渡しは7月11日、神奈川県庁新庁舎で行われる。試験期間は来年3月までの予定。

 三菱自動車では地球温暖化・石油エネルギー代替への対応として、軽乗用車『i(アイ)』をベースに、大容量リチウムイオン電池と小型・高性能モーターを搭載した新世代電気自動車『i MiEV』を開発中で、2009年中に市場投入を計画している。

 同社は、すでに電力会社(東京電力、九州電力、中国電力、関西電力、沖縄電力、北海道電力、北陸電力)と『i MiEV』の実証走行試験を行っており、今回の実証走行試験で得られる走行データを分析し、他のデータとあわせて、総合的な性能や市場での受容性を確認したい意向だ。

 なお、実証走行試験車は4人乗り、車両重量1080キログラムで、最高速度時速130キロメートル。1回の充電で(10・15モード)160キロメートル走行できる。