人が生命を維持するために必要な栄養素は、そのほとんどが小腸で吸収されている。そのため、多くの学者達の研究により、腸の働きや腸内細菌のバランスを調整することが健康状態に大きな関わりを持つことが解明されてきた。そして、腸内の環境を改善する、腸の働きを良くするという事を目的として、直接、乳酸菌などの善玉菌を腸内へ到達させるヨーグルト食品や乳酸菌食品の需要が高まっている。
もともと乳酸菌などの善玉菌は、胃酸で９９・９%以上が死滅し、仕事場である腸内まで届かないと言われている。中には、耐酸性を強化した特殊な善玉菌も存在し、各メーカーがこぞって胃酸に負けない強い菌を開発しようと研究している。
一方で、腸内の乳酸菌を効率良く増加させることを目的としたサプリメント素材が注目されだしている。それが『乳酸菌酵母生産物質』。
『乳酸菌酵母生産物質』は乳酸菌の仲間だと思われがちだが、そのメカニズムは全く異なる。乳酸菌生産物質は乳酸菌のエサで、既にお腹の中にいる乳酸菌を繁殖させる、また有胞子性乳酸菌は胞子が胃酸から乳酸菌を守り、腸までたどり着くと胞子を破って、腸内で活動し始める。腸内には乳酸菌１６種類と酵母菌（乳酸菌の一種）２４種類が存在し、酵母菌は乳酸菌が作り出す物質を餌に繁殖し、乳酸菌は酵母菌が作り出す物質を餌に繁殖するというお互いを繁殖させるサイクルを生み出し共存共栄の関係にある。この乳酸菌と酵母菌、二つの善玉菌のエサになるのが乳酸菌生産物質で、そのサイクルを破壊しにくる悪玉菌を退治するのが有胞子性乳酸菌である。
その２つの成分を含んだサプリメントが、ウインヘルスの独自ブランド「カラダアシスト」より７月１日発売された。今回発売されたクリアバランスは乳酸菌生産物質と有胞子性乳酸菌を主成分にしており、ヨーグルト味の粉末状になっている。「口の中でサッと溶け、子供も美味しく食べられる」という。１日１包～２包が目安。３０包入 ３７８０円。
同社によると「乳酸菌と思われがちですが、全く新しいタイプの乳酸菌利用の健康食品です。ノーベル賞候補に名を連ねた小牧博士が発見した『小牧原液』は、第１３回ニューヨーク世界発明エキスポ食品部門でグランプリを受賞した素材ですが、これを加工した乳酸菌生産物質を多くの人に知って頂き、健康補助に利用して頂きたい」と話している。
