脚力低下した人へのアシスト機器 試験へ

2008年07月01日 11:00

 Hondaは加齢などにより脚力が低下した人(自力での歩行が可能な人)の歩行をサポートする「歩行アシスト」の実験機を用い、医療法人真正会・霞ヶ関南病院(埼玉県川越市)と共同試験を行う。

 共同試験は、霞ヶ関南病院で行われる歩行訓練者を対象としたリハビリテーションで「歩行アシスト」の適合性や有効性を検証、評価する。歩行訓練者、理学療法士、医師、および研究者のそれぞれの立場から「歩行アシスト」の効果や課題を抽出し、それらを検証する。

 同社は1999年から「歩行アシスト」の研究を開始。歩行アシストはASIMOと同様、人の歩行研究の蓄積をベースに開発した同社独自の協調制御技術を採用。非装着時と比べて歩幅を広げることで、より楽な歩行を可能にする機器。「バリアフリー2008」や「ウェルフェア2008」などの総合福祉展に参考出展した。「幅広いお客様に体験して頂き意見を伺うなど、有効性や課題を検証する段階に至っている」と同社では話している。