洞爺湖サミットに非接触給電ハイブリッドバス

2008年06月18日 11:00

 国土交通省は従来のハイブリッドバスに外部から充電する機能を追加した「非接触給電ハイブリッドバス」を北海道洞爺湖サミットのシャトルバスとして活用する、と6月17日発表した。

 このバスは通常は電気で走行し、走行中の排出ガス・CO2をゼロにすることができることから、地球環境問題を主要テーマに開催するサミットには「環境への配慮や環境技術を主要国に発信できるもの」として、同省としても期待を寄せている。

 このバスは国土交通省が次世代低公害開発・実用化プロジェクトとして、独立行政法人交通安全環境研究所を中核的研究機関に据え、産官学の連携により開発、走行試験を行ってきたもの。

 路面等に埋め込んだ給電装置から電磁誘導により、非接触(充電用のコード等を用いない)で車両側のバッテリーに急速に大量充電する。バスは重量15・6トン、定員63人乗りで、電気のみで走行した場合、市街地では15キロメートル走行できる、という。