全国の6割市区町村でスクールバス走る

2008年05月13日 11:00

 文部科学省の調べで、国内の市区町村の62・7%(1132自治体)でスクールバスが運行され、運営経費は一部保護者の負担金も含め、年間353億円になっていることが分かった。スクールバスを活用している児童生徒の数は約18万人で、全児童生徒数の1・7%だった。

 それによると、導入自治体の82パーセント(929自治体)が専用のスクールバスを活用し、55パーセント(624自治体)が路線バスなどを活用して、遠距離児童生徒の対応を中心に運行を行っていた(両者の併用を含む)。

 運用面では専用バスの場合、運行時間や路線の自由な設定が可能であることから、約半数の学校で複数校を共同運行していた。

 同省では今回の調査結果を踏まえて、(1)地域の状況にあわせて、専用バス、路線バス、タクシー等様々な手段の特徴を踏まえて検討し、児童生徒の安全を確保することが有効 (2)スクールバスについても、ボランティア、地域住民や企業など「地域ぐるみ」の協力を得た運用が必要(3)幹線道路を児童生徒が横断しないような停留所の設定、安全な待機所の設置等について関係者と協力しつつ対応することが必要(4)市町村における総合的な交通体系と整合性を図った円滑なスクールバスの導入、実施が必要とスクールバス導入に際しての提言を行っている。