来春採用新卒3次選考は登山合宿で見極め

2008年05月13日 11:00

 来春採用に向けて、企業では独自の選考方法を採り入れ、学生の潜在能力や個性の見極めに努めているが、ミツバチ産品の製造販売で知られる山田養蜂場では筆記試験と面接試験に合格した学生を対象に登山合宿による選抜を取り入れ効果をあげている。

 登山合宿による選考は2003年から導入しており、今年も来春入社をめざす男子学生12人と女子学生31人の合わせて43人が5月10日から13日までの3泊4日の日程で岡山県真庭市の中蒜山(なかひるぜん)登山選考合宿に参加。自己紹介に始まり、グループワーク、個人ワーク、プレゼンテーション、意見発表などを行い、最終日の5月13日には同社本社を見学する。

 山田養蜂場では「自然環境との調和を企業理念に据える当社ならではのユニークな試験だと思っています。登山合宿により、業務に必要な特性の発見や協働ワークの中での人間性など、短時間の試験では発見できない部分が発見できます。また、当社は自然環境との調和を企業理念にあげており、自然環境をテーマにした企業広告のシリーズ展開も行っています。新卒者にも自然環境の大切さを、身をもって体験していただきたいという意図も含んでいます。登山で得た達成感や、会社に対する共感・理解が入社後の成長に大きく貢献するという結果も出ております」と登山合宿による選考効果を語る。最終選考結果は今月末に出る予定。