ラグビートップリーグ第11節、ヤマハがNECに勝利

2012年12月16日 19:41

01

プレーオフ進出に望みを残したヤマハ発動機ジュビロ

 ラグビートップリーグの第11節、NECグリーンロケッツ対ヤマハ発動機ジュビロとの試合が13時より岐阜メモリアルセンター 長良川競技場で行われた。

 前半は完全なヤマハペース。まず7分、ラインアウトから展開、徐手が左隅にトライ、五郎丸選手が左隅からのゴールを決めヤマハが7対0と先制すると20分、23分には五郎丸選手がペナルティゴールを決め13対0とリードを広げる。30分にはゴール前のラックからピウタウ選手が中央にトライ、五郎丸選手のゴールも決まり20対0に。35分にはトゥイアリイ選手のパスを受け、徐選手が独走トライ、五郎丸選手がゴールを決め27対0。39分にも八木下選手がトライを決め、32対0で前半を終了した。

 後半、先制したのもヤマハ、カウンターからトゥイアリイ選手がアタック、トーマス選手がトライ、五郎丸選手のゴールも決まり39対0とする。ここでNECが反撃、4分にツイタヴァキ選手がトライ、田村選手のゴールも決まり39対7に。しかしヤマハもすぐさま8分、ラインアウトから展開、大田尾選手とクロスしたピウタウ選手が中央にトライ、五郎丸歩選手がゴールも決め46対7とリードをさらに広げる。しかしNECは19分に浅野選手がトライ、田村選手がゴールを決め46対14と追い上げると、24分にも窪田選手がトライ、田村選手のゴールも成功し、46対21とじわじわと追い上げる。33分には釜池選手がトライ、田村選手のゴールも決まり46対28に。38分には浅野選手がトライ、田村選手のゴールも決まり46対35まで追いすがる。しかし41分、五郎丸選手のペナルティゴールが決まり49対35分と突き放しヤマハの勝利でノーサイドとなった。

 勝ったヤマハの清宮監督は「接戦になると思っていたが、前半を圧倒することができ勝つことが出来た。後半の追加点を取った所までは今シーズン1番の出来だった。しかし後半は交代させたリザーブの選手に体が張れない選手がいてがっかりした」と勝利しながらも渋い表情だった。笠原キャプテンも「前半は自分たちのやろうとしたことができたが、後半は反則が多く、また自分たちの規律を守ることができなかった。反省している」と言葉少なく語った。NECのグレッグ・クーパーヘッドコーチは「前半のパフォーマンスにはがっかりした。シンプルなミスでヤマハにチャンスを与えてしまった。後半はNECがゲームをコントロールして追い上げることができた」と振り返った。また浅野キャプテンも「前半はタックルミスなど自分たちのミスでゲームを壊してしまった。後半は自分たちの出来る部分を出すことができた。自信を取り戻す後半となった」と語った。

 ヤマハは勝利しながら笑顔の少ない会見となったが次節はホームゲームで清宮監督の古巣であるサントリーとの一戦を迎える。「今日、勝ち点を35点としたことで、トップ4入りに僅かな望みをつなげた」という清宮監督の言葉通り、残り2試合の、ヤマハの戦いに注目したい。(編集担当:宮園奈美)