隣室間等住宅の遮音性向上に努力を 経済産業省

2008年04月17日 11:00

 経済産業省は消費者が引渡しを受けて2年程度経過した一戸建て住宅と使用から1年程度経過したシステムキッチンについて、満足度調査を行った結果をまとめた。その結果、住宅についての満足度は評価平均点で83・6点、システムキッチについては73・9点になっていた。同省では住宅については「隣室間と上下階の遮音性がここ数年極めて低い評価で推移しており、企業努力が求められる」とした。また、今回の調査でオール電化の住宅が56%と過半数を超えていることもわかった(昨年度は48%だった)。

 また、システムキッチンについては購入するきっかけの過半数がリフォーム(54%)で、今後、受けたいと思うサービスで最も多いのが「補修部品、パーツの提供」で、有料でも受けたいとの回答が50%を占めたことから「長く使用したいとの意図や手入れに対する積極的な姿勢が窺える」と分析している。

 調査は住宅メーカーが供給した一戸建ての住宅で平成17年10月から12月までの3ヶ月間に竣工した住宅に入居している消費者の中から4000人を無作為に抽出。システムキッチンについては住宅設備メーカーが供給したもので消費者が使用開始から1年程度経過した人の中から無作為で選んだ1000人を対象にアンケートによる方式で昨年12月に実施。回収率は住宅が53・0%、システムキッチンが53・1%だった。

 住宅調査では、家族構成が夫婦のみが16%、親と子のみが58%と単世帯が74%を占めた。また、一戸あたりの居住者数は3・7人だった。住宅を建築または購入した世帯主の平均年齢は46・1歳になっていた。前年度調査時より0・1歳伸びていた。65歳以上の高齢者が同居している世帯は30%で、前年度より1ポイント増えた。

 住宅の平均延べ床面積は142平方メートルと前年度より1平方メートル減少。平均部屋数は5・9部屋だった。