自民党の石破茂幹事長は９日の記者会見で、民自公の３党合意に基づく社会保障国民会議の設置について「どういう形でやるのか、政府の専権事項であることは良く承知しているが、３党合意に基づいてスタートする以上、政府の専権事項。どうしようと勝手よ、というわけにはいかない」と語った。
石破幹事長は「党首会談など実現の暁には国民会議をどういう形にするのか、どうして成案を得ていくのか、話の中で触れられるものと思っている」と述べた。
国民会議については民主党の安住淳幹事長代行が民放番組の中で、結論を出さなければならない期限が定まっているので、早く委員を決めて、審議に入っていただかねばならないとの認識を示し、委員に相応しい候補リストを出してもらうよう自民、公明にお願いしているが、出なければ、賛成いただけると思われる顔ぶれを委員にして審議に入ってもらう必要がある旨を強調。「見切り発車もありうる」としている。
これについて、石破幹事長は「見切り発車などしていいのですか。よくお考えなさいということ。見切り発車もありうるということはかなり不見識」と早期始動を重視する民主党の動きをけん制した。（編集担当：森高龍二）
