女優の鶴田真由さん ケニアなど視察先から帰国

2008年04月09日 11:00

 ことし5月に横浜市内で開催される第4回アフリカ開発会議を前に、同会議の親善大使を務めている女優の鶴田真由さんが3月27日から視察していたケニアと南部スーダンから4月5日に帰国。7日までに視察結果を報告した。鶴田さんは今回の視察を踏まえて、5月下旬のアフリカ開発会議に向け、国内の幅広い層にアフリカに対する関心や理解を深めていただくための情報を様々な機会を通じて行っていきたい意向だ。

 報告によると、ケニアでは、昨年の大統領選挙を巡る暴動で発生した国内避難民の避難キャンプを訪問し、キャンプ内に設置された幼稚園を訪ねるとともに、日本が緊急無償資金協力により支援している世界食糧計画の食糧配布活動を手伝い、避難されている人達を激励。その後、シャバン・ケニア大統領府特別計画担当大臣を表敬し、キャンプの住民を含む弱者救済の必要性について意見交換を行った。

 また、南部スーダンではジュバとラニャを訪問。ジュバではJICAが実施している職業訓練センター支援事業や日本のNGOの活動を視察。ラニャではNGOが実施している学校衛生改善事業の安全な飲料水確保のための井戸掘り事業や衛生教育の現場を視察。スーダン内戦で国外に避難していた帰還難民の人々とも交流を図ったという。

 アフリカ開発会議は1993年以降、日本が主導し、国連などと共催して開催。第4回開発会議は5月28日から横浜市内で開かれることになっており、会議では「成長の加速化、平和の定着、人間の安全保障の確立、環境問題・気候変動問題への取組みなど、今後のアフリカ開発への国際社会の取組みを具体的に打ち出す」(外務省)方針。