自衛隊派遣一般法論議 今国会が望ましいと大臣

2008年04月04日 11:00

 自衛隊派遣の恒久法について、石破茂防衛大臣は「一般法の制定というものを急ぐべきであり、具体的に議論し、国民の皆様方に提示する必要性はあると思っていまして、それが今国会中であるということであれば、極めて望ましいことだと思っています」と今国会中に自衛隊派遣の一般法が論議されることが望ましいとの考えを4月の記者会見で示した。

 石破大臣は「これは政府全体で判断するものだが、持論として、その都度その都度、対象とする事態が限定され、期間というものが限定をされるという特措法に基づいて行おうということでは、機動性を欠くのではないだろうかと思っている」と語り、「野党側からも一般法の必要性については指摘を受けているところであり、与党側は当然やるべきだということですから、一般法そのものについて、制定の必要性につきそれほど乖離があるとは思っていない」と話した。

 また「実際に詰めた議論に入るという素地は醸成されつつあるのではないかなというふうに思っており、期限が近くなって、バタバタとやることが本当にいいのだろうかということを考えたときに、一般法の制定というものを急ぐべきだと。そして、どこに認識の差があるのかということについて、具体的に議論し、国民の皆様方に提示する必要性はあると思っていまして、それが今国会中であるということであれば、極めて望ましいことだと思っています。ただ、国会情勢等々ありますので、それほど容易なことだとは思っていません」と今国会中での論議の見通しについては厳しいとの判断を窺わせた。