自転車用空気ポンプ JIS改正

2008年03月18日 11:00

 自転車用空気ポンプの接続部が緩み、外れた状態でハンドルを押し下げた結果、指の切断事故が起こったなど、重大な事故も発生事例があることから、自転車用空気ポンプの安全性を高めるためのJISの見直しを進めていた経済産業省はJIS改正を3月20日に公示する。

 今回の改正では空気ポンプの各部の接続部の緩み防止、ハンドルを押し下げたときの指はさみの防止、各部の強度規定の強化などが図られているほか、使用時の注意事項を製品に表示する規定を追加するとともに、取扱説明書を添付することとし、その記載内容についても規定している。

 各部接続部の緩み防止規定では「シリンダ本体とキャップ、シリンダ本体と台座の取り付けに関して、長期間の使用においても緩みが生じないよう、ねじ、溶接、接着、かしめ、ピン、圧入などによる確実な固定を具体的に規定。ねじによって固定する場合には使用中に緩みが生じないよう、接着、ピンなどの緩み止めの処置を施さなければならない」。

 指はさみ防止規定では「最大圧縮時のにぎりとシリンダの上端との間隔を30ミリメートル以上とした」。

  蓄圧タンクの安全性確保には「畜圧タンク内の圧力が異常に高くならないよう、畜圧タンクに安全弁又は圧力調整弁を備えなければならない」としている。

 合成樹脂製の空気ポンプについては、紫外線により劣化することから、耐光性試験を追加した。