カジュアル衣料品チェーン店「ユニクロ」を運営するファーストリテイリング<9983>は24日、同じく傘下に置く「ジーユー(GU)」の海外での店舗展開の開始を発表。今年の秋頃、上海に出店予定の世界最大のグローバル・フラッグシップショップ「ユニクロ上海店」の地下1階に、300坪程度の広さの1号店を同時オープンさせる予定。
「ジーユー」の商品そのものは、「ユニクロ」の一部の海外店舗ですでに販売が開始されていたが、店舗として出店するのは今回が初めてとなる。
初の海外出店となるその店舗では、男性用、女性用、子供用などの衣類が取り扱われ、「おしゃリスタ」と呼ばれるファッションアドバイザー店員や、マネキンなどが着ている服を買うことの出来る「コーディネート提案型什器」と呼ばれる、日本の「ジーユー」店舗にて行われているサービスもそのまま導入される予定だ。ジーユー代表取締役社長の柚木治氏は、こうした「ジーユー」の初海外進出について、「世界的に注目度の高い上海に1号店をオープンさせることは、大きな一歩」と述べている。
「ユニクロ上海店」では、「ジーユー」の他、同じくファーストリテイリング傘下にある「コントワー・デ・コトニエ」「プラステ」「プリンセス タム・タム」の3ブランドの展開も予定されている。こうして同じ建物内に、ファーストリテイリング傘下の5ブランドが集まる形となる。
ファーストリテイリンググループ上席執行役員の潘寧(パン・ニン)氏は「ユニクロに続いて、ジーユー、コントワー・デ・コトニエ、プラステ、プリンセス タム・タムといったブランドの上海出店が決定した。上海のお客様はもちろん、上海に訪れたお客様も、それぞれが快適にお買い物を楽しんで頂けるよう、最大限に努力する」と述べた。
「ユニクロ上海店」の売り場総面積は約2430坪、このうち1階か5階の約2000坪をユニクロが占めることとなり、「コントワー・デ・コトニエ」が35坪、「プリンセス タム・タム」が約25坪、それぞれ1階に展開される。(編集担当:滝川幸平)