海外自治体との交流による国際化への功績で
3自治体を総務大臣表彰
地域の国際化をすすめる目的で、海外の自治体と交流を充実させている日本の地方自治体を表彰する平成19年度姉妹自治体交流表彰団体に兵庫県と群馬県甘楽町(かんらまち)、徳島県鳴門市が選ばれた。2月1日、都内のグランドハイアット東京で総務大臣表彰される。
兵庫県は都道府県でトップを切ってロシア連邦の地方都市ハバロフスク地方と1969年に姉妹提携を行っており、提携後は経済面を中心に研修員やニューリーダーの受け入れなど人材の育成に係わる交流を進めているほか、県鳥のコオノトリの共同研究や青少年の交流事業を継続的に行っている。
また、群馬県甘楽町はイタリア共和国・チェルタイド市と1983年に姉妹提携し、人、経済、文化を柱に青少年研修団の相互派遣やチェルタイド市の特産品の輸入販売など、相互の交流を蜜にしてきた。
徳島県鳴門市はドイツ連邦共和国・リューネブルク市と1974年に姉妹提携。毎年、神前使節団を派遣し、市民相互の訪問は1000人を超えている。もともと、第1次世界大戦時にドイツ兵の俘虜収容所が鳴門市に置かれ、その俘虜の人たちと地元住民が交流を広げたことが、姉妹提携の伏線になっている。「負の遺産から学び、新しい交流の輪を広げているところ」が高く評価された。