平成17年1月に遡り差額を給付
国民新党が今国会に法案提出
財源3兆9000億円は外為運用収入などで
【国民新党】
平成17年1月に遡ってガソリン1リットルを120円に戻し、同年1月以降の領収書を郵便局などに持参した人にその差額を支払いましょう、という庶民にとっては願ってもない法案が開会中の今国会に国民新党から提出されている。
石油高騰に伴う国民負担軽減給付制度に関する法案で、石油価格高騰に伴って国民生活に深刻な影響を与えている家計への負担増を解消しようというもの。
同党では平成17年半ばの水準にガソリンはじめ軽油、灯油を戻すというもので、1リットルあたりガソリン120円、軽油100円、灯油60円で換算。ガソリンは現行(150円)でみると30円の差額が生じ、これまでの消費量を6000万キロリットルと換算して、1兆8000億円が必要になる。軽油も30円の差額が生じており、3700万キロリットルで、1兆1000億円。灯油の場合は38円の差額が生じ、2500万キロリットル換算で9500億円が必要だ。合わせると3兆9000億円の財源が必要になる。
この財源については外国為替資金特別会計の運用収入3兆6000億円の中から2兆1000億円を引き出し、財政投融資特別会計の運用収入(20年度予算5兆円)のうち、1兆8000億円を充当するとしている。
給付は郵便局や政府系金融機関、市町村役場税務課などで行うというもの。