米グレンデールに慰安婦の少女の像

2013年07月31日 21:37

 アメリカ・カリフォルニア州グレンデール市に従軍慰安婦問題を象徴する少女の像が設置されたことについて、菅義偉官房長官は31日、「慰安婦問題については政治問題や外交問題にさせるべきでないとの基本的考えの中で、今回の設置は我々の考え方とは相容れない」と語るとともに「グレンデール市長や市議会をはじめとする市関係者に適切な対応を求めてきたが、少女像が設置されたことは極めて残念だ」とした。「グレンデール市長は除幕式には参加しなかったと聞いている」とも述べた。

 この像は韓国系住民らが設置を求めたものといわれており、他の地域への波及も想定されている。これについて、菅官房長官は「政府の考え方、これまでの取り組みについてアメリカ関係者らにしかるべき説明をし、理解を求めていく」と述べた。

 設置の像は韓国・ソウル市の日本大使館前に設置された少女の像と同じ像。椅子2脚があり、そのうちのひとつに少女が裸足で腰掛けている。となりの椅子に自由に腰掛け、記念撮影できるような状況にしている。

 従軍慰安婦問題は政治問題化させる気がなくても、米国各地にこうした少女の像が相次ぎ設置されていくようなことが起これば、日本人に対するイメージダウンになることは確実で、これまで以上に日本政府として適切・迅速な外交上の対応が求められることになりそう。(編集担当:森高龍二)