オスプレイ追加で沖縄へ丁寧に説明と岸田外相

2013年08月03日 14:30

 沖縄米軍普天間飛行場にオスプレイが追加配備される動きに、3日、普天間飛行場近辺で市民らの抗議があったが、岸田文雄外務大臣は前日の記者会見で「地元で大変厳しい声があることはしっかり承知している」と地元民の懸念や不満を承知しながら「オスプレイの安全性、安全保障上の意義、こうしたことについて今後も丁寧に説明していかねばならない」と追加配備に理解を求める姿勢を繰り返えした。

 岸田外務大臣は「沖縄としっかりした意思疎通を図る。信頼関係もしっかりとしたものにする努力をしていきたい」とした。一方、沖縄では仲井眞弘多知事が追加配備しないよう求めていた中での強行配備になった。

 ただ、追加配備計画を中止するよう求めていた知事も、7月の記者会見で「(日米)両政府間でお決めになったら、なかなかこれを修正、訂正、もう1回見直すということは非常に難しいということは、6年半知事をやらせていただいた実感」と語り、ある種、追加配備が決定されている以上はやむを得なくなっている状況について理解しているもよう。このため、政府は知事が懸念する安全性の確保、負担軽減への実効、オスプレイ飛行訓練の分散についての見通しなどを政府として示していくことが理解と協力を得ていくうえで急がれている。(編集担当:森高龍二)