駐車場等向け大型LED投光器、75パーセント省エネ達成

2013年08月11日 20:33

 深夜のコインパーキングは、場所にもよるが煌煌と明かりが灯されているところがある。筆者はもったいないと思ってしまう。それから夜の工事現場でも同じような気持ちになる。セキュリティや作業で必要なのはわかっているけれど、ちょっとエコではないという感じだ。

 ソディックLED はLED 電球に端を発した照明の省エネ化の流れを受け、2011年から直管型LED灯を販売してきている。しかし、消費電力が極めて大きい水銀灯や HIDランプなどのLED化は未だに遅れているのが現状だ。また水銀の使用規制が世界的に進むなか、同社は次世代型のLED大光量単一光源型投光器を開発した。

 この投光器PIKAシリーズは、すべてのラインナップに高密度実装LEDチップを搭載しており、高出力な単一光源でHIDランプや水銀灯と同等の明るさ、光の拡がり、光の強さを再現するLED投光器だという。

 主な特長としてはHIDランプや水銀灯などの従来の高出力投光器と同じく光源が一つなので、投光器に必要な高い中心ビーム強度を持ち、均一なビームで光に明暗が無く、複数の影を作らないこと。40,000時間の長寿命と併せて大幅にランニングコストを軽減できる。長寿命ということは、高所によるランプ交換の手間とコストを大幅に削減できることでもある。

 一般的な1500W形HIDランプ投光器と同等以上の明るさを約75パーセント減(平均消費電力)の省エネで実現し、ランプや器具の長寿命化によりメンテナンスの頻度や廃棄を減らすことで、CO2排出量を最大約69パーセント削減する。またLED投光器はHIDランプや水銀灯のように点灯・再点灯に時間がかからないので、瞬時に安定した出力が得られ、こまめな点灯・消灯で省エネに貢献する。

 シリーズ第一弾として、1500W水銀灯相当のPIKA101を販売している。生産台数は月1,000台。価格はオープンプライスだが、市場予測価格は1台50万円。また、水銀灯2,000W、2,500W相当仕様は秋以降の発売が予定されている。

 大型LED投光器が普及すると、桁違いの電力節約が実現することになるだろう。この時代、非常に喜ばしいことである。(編集担当:久保田雄城)