アウディA3が第三世代にスイッチ、第一弾5ドアHBをリリース

2013年09月05日 12:09

A3_002s

A3スポーツバック1.8TFSIクワトロ(393.0万円)

 アウディA3が10年ぶりにモデルチェンジして新型に生まれ変わった。写真を見てもいったいどこが変わったのか分からない。これほど見事な「キープコンセプト」なモデルチェンジは知らない。プラットフォームはフォルクスワーゲン(VW)ゴルフと同じながら、アウディA3、中身は相当に進化しているらしい。

 ボディ寸法は旧型に比べてわずかに大きい全長×全幅×全高4325×1785×1435mm、ホイールベース2635mm。VWゴルフよりもやや長く、ちょっとだけナローで、35mm背が高い。ホイールベースは同じだ。今回の新型のトピックはボディの軽量化で、キャビンは強固なスチール製としながらボンネットやフェンダーにはアルミニウムを使った先進のアルミハイブリッド構造とした。これで車両重量は従来比で最大60kgの軽量化に成功している。

 組み合わせるパワーユニットなどのラインアップが微妙にゴルフとは差別化されていて、ゴルフ、A3が共に搭載する共通ユニットは、燃費向上を狙った気筒休止システム搭載の1.4リッターTFSIターボエンジンで140ps(103kW)バージョンだけだ。ゴルフのエントリーモデルに搭載する1.2リッターエンジンは載らず、代わりに1.4リッターの122ps(90kW)版を搭載する。この2種のパワープラントを搭載する1.4リッターモデルはFF車。アウディお得意の4WDモデル、クワトロは1.8リッターTFSIターボエンジンを搭載する。そのアウトプットは180ps(132kW)と高出力を誇る。ゴルフとの最大の違いは、トランスミッションで、A3に組み合わせるトランスミッションは1.4リッター車が7速オートマティック(AT)であるSトロニック、クワトロモデルは6速ATのSトロニックだ。

 最新装備として気になるのが、7インチモニターのナビシステムの拡張機能としたAUDI Connectで、走行中のインターネット接続が可能となる。このシステムは車内に無線LANを構築し、最大8台までのパソコンやポータブル・タブレットなどがWiFi接続できる。

 ラインアップと価格は以下のとおり。A3スポーツバック1.4TFSI(308.0万円)、A3スポーツバック1.4TFSI with COD(347.0万円)、A3スポーツバック1.8TFSIクワトロ(393.0万円)。なお、2リッターのターボエンジンを搭載する3ドアHBスポーツバージョン「S3」は11月に発売、価格は544.0万円。来年には、A3としては初めての4ドアセダンがデビューする。(編集担当:吉田恒)