【今週の振り返り】543円上昇しても「この程度か」と思えた週

2013年09月14日 20:11

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東京五輪決定!でも、SQ週の魔の水曜日は急落、13日の金曜日は乱高下

 12日のNYダウは25ドル安で4日ぶりに反落。シリア危機回避によるリスクオンも一段落し、アップルの話題も尽き、大きな経済指標もなく、FOMC待ちの様子見ベースの相場。13日朝方の為替レートはドル円は99円台後半、ユーロ円は132円台前半だった。

 メジャーSQの日が来たが、五輪効果による先高観で日経平均先物は前日まで9月限から12月限へのロールオーバーが進み、混乱は起きないとみられていた。日経平均は70.57円安の14316.70円で始まる。午前9時4分頃にSQ値14323.29円が出て、「五輪プレミアム」がついたか9月末の配当権利落ち予想分約70円を考えると意外に高い。その直後にTOPIXに続き日経平均もプラスになり14400円台を回復。しかし、14000円台前半のレンジで小動きだった日経平均が10時を回ると下落が始まってマイナスまで落ち、10時台後半にいったんプラスまで戻しながら11時台にはまたマイナスに。

 後場は14300円を割り込んで一段安になり14233円まで下げ、その後は14300円をはさんで推移する。午後1時30分すぎから日経平均はドル円の円安進行に伴いマイナス幅を圧縮。2時20分頃にはプラスに浮上した。オバマ大統領がFRB次期議長にサマーズ元財務長官で最終調整という日経の速報が買い材料で、ドル円は99.97円まで円安が進んだ。それでも14000円をはさんで一進一退が続いた後は再びマイナスに沈むというあわただしさ。やはり三連休前の金曜日は利益確定売りがきつくてダメかと思いきや、なぜか大引け1分前にプラスに滑り込んで17.40円高の14404.67円で終了。前週と同じ星取の4勝1敗、前週末に比べて543円上昇して今週の取引を終えた。日中値幅は206円と大きかった。TOPIXは+0.92の1185.28。売買高は36億株、売買代金は2兆7297億円で、メジャーSQの日にしては盛り上がりを欠いた。

 業種別騰落率で上昇はパルプ・紙、ゴム、水産・農林、その他金融、倉庫、小売など。下落は海運、鉱業、鉄鋼、空運、ガラス、石油・石炭などだった。(編集担当:寺尾淳)