和食のファーストフードの代表格ともいえるのが、うどんである。日本全国どこでも気軽に食べられる食品だ。
トリドール<3397>が運営する讃岐うどん専門店の丸亀製麺は、英国・ロンドンに、同社100パーセント出資の現地法人Toridoll UK Limitedを設立した。
今後は、2014年3月を目処に英国での一号店をロンドンにオープンさせ、5年以内に英国国内30店舗展開を目指していくという。現地法人の資本金は700,000ポンド(日本円換算約1億850万円)。
同社は既に欧州では、ロシア・モスクワに13年2月に進出し成功を納めており、欧州での更なる展開を見据えて、英国・ロンドンでの現地法人を設立した。今後は英国でビジネスモデルを磨いて、広く欧州全土で通用する形を構築していくとしている。丸亀製麺は、16年3月末までの海外400店舗展開を目指し、欧州でも積極的に店舗展開していくとしている。
国内では、690店舗(13年3月末時点)で展開しており、年間130店舗の新規出店を計画している。また欧州以外では現在、台湾1店舗、インドネシア2店舗、香港3店舗、韓国4店舗、中国18店舗、タイ6店舗、そしてハワイに1店舗を展開している。
丸亀製麺以外にも、うどんの海外進出は吉野家ホールディングス<9861>が展開する「はなまるうどん」が11年に、「花丸烏冬面(はなまるうどん)上海美羅城五番街店」を上海にオープンさせており、現在中国で11店舗を展開している。将来的には全世界での店舗展開を推進していくとしている。
ヘルシーで低カロリーで手頃な価格のうどんは、国内に留まらず海外マーケットでも充分に通用するポテンシャルを持っていると言っていいだろう。かつて、「寿司」が海外進出を果たして、「SUSHI」という英語になったように、「うどん」も「UDON」として世界中で通じる日が、やってくるのも意外に近いかもしれない。(編集担当:久保田雄城)