輸入車のマーケットは、過去3年、対前年比で10パーセント以上の伸びを示している。登録台数としても昨年、15年ぶりに30万台の大台に乗せている。それだけ輸入車オーナーの裾野が広がっているということだ。
そんな中、ヤナセは、「ヤナセ夜間・休日緊急サポートコールセンター」を開設した。これはディーラーの営業時間外・休業日に、事故・故障などのトラブルや緊急事態が発生した際、ユーザーの状況に応じた適切なアドバイス、自動車保険コールセンターへの電話の取り次ぎなどをしてくれるサービス。またロードサービスに加入していない場合は、JAF(日本自動車連盟)ロードサービスへの電話の取り次ぎ(ロードサービス費用はユーザー負担)も行う。
全国にネットワークを展開する単独ディーラーが、このような緊急時対応のコールセンターを開設するのは、初めてのこと。対象となるのは当面、全国のヤナセグループ直営店で、新車・中古車を購入しアフターサービスを利用中のユーザーとなっているが、順次、直営店以外にも対象を拡大していく方針だという。
現在、輸入車市場では、「プレミアムコンパクト」と呼ばれる小型・小排気量の300万円前後の価格帯の新型車が人気を集めている。同社はこのような輸入車エントリーモデルの市場拡大によって、若年層や女性のユーザーが増加傾向にあるとしている。また、市場拡大に比例して、今後は、輸入車中古車市場の活性化も予想される。今回のコールセンター開設は、ユーザーのカーライフサポート強化に加え、今後、増加が予想される輸入車エントリー層のユーザーの安心・信頼の獲得を目的としているという。ヤナセはメルセデス・ベンツの扱いでも知られる。そのメルセデス・ベンツは、「ツーリングサポート・プラス」という同様のサービスを2年間で15750円と有償で提供しているが、「ヤナセ夜間・休日緊急サポートコールセンター」は無料である。これが一番の今回のサービスの強みだろう。サービスは、ディーラーの営業時間外となる日・月・祝祭日、ディーラー休業日は24時間、火~土曜日は午後6時より翌朝10時までとなっている。(編集担当:久保田雄城)