「ユネスコという言葉は、よく耳にするけど、なにかの教育団体だよね?」と先日、友人が独り言のように筆者に問いかけてきた。確かにユネスコのことは漠然と知っている気持ちになってはいるけれど、きちんと理解しているわけではない、という人も多いのではないか。
ユネスコというのは「United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization」の頭文字UNESCOをとったもので、フランスのパリに本部がある「国際連合教育科学文化機関」のことを指す。文部科学省のウェブサイトによると、諸国民の教育、科学、文化の協力と交流を通じて、国際平和と人類の福祉の促進を目的とした国際連合の専門機関とある。
ユネスコ(国連教育科学文化機構)は“世界初”の公式サポーターとして、ANA <9202>と覚書を締結した。同機構は新たな「ユネスコ公式サポーター」を活用し、活動理念に賛同する企業・団体を募っていくとしている。
ANAは環境と社会に対する新たな貢献活動「心の翼プロジェクト」を立ち上げ、最初の取組としてユネスコと共に環境と社会に貢献していく。
「ユネスコ公式サポーター」とはユネスコが行う「教育・科学・文化」の国際協力プログラムを強化するために、日本ユネスコ協会連盟がユネスコと国内の企業との橋渡しとなり、寄附を通じてユネスコに協力する企業のこと。協力期間中、公式サポーターの呼称と特別なロゴの使用が認められている。
今後3年間、ユネスコはANAから寄付を毎年受けるとともに、ユネスコ事業の啓蒙活動への協力を得ていく。具体的な協力としては、公式サポーターとなる ANA が、このユネスコ事業の賛同者を広く募るために、以下の取組などを行っていく。
「ANA×ユネスコ寄付マイル」という名称のもと、ANAマイレージクラブ会員を対象にマイルによる寄付を募る。3,000 マイルおよび 5,000マイル一口での申し込みが可能。申込者には、ユネスコの「ステッカー」「トラベルタグ」をマイル数に応じて送付する。
また、機内では世界遺産に関連した商品の販売を 2014 年春頃より開始し、その売上の一部をユネスコ事業遂行のために寄付する。それ以外にも12 月より順次、国際線の機内番組プログラムに、世界遺産番組「NHK 世界遺産 100」を加えたり、「世界遺産」をテーマとした新たなコンセプトの日本発および海外向け訪日旅行商品を企画し、「世界遺産」活動への理解促進に貢献する。
今までありそうでなかったユネスコと企業とのコラボレーションによる啓蒙活動。今後の展開が強く期待される。(編集担当:久保田雄城)