社会民主党の党首に選ばれた吉田忠智参議院議員は「責任の重さを痛感している」とし「社民党になって 初の党首選挙、社会党から通して17年ぶりの選挙になったが、選挙運動で全国をまわり、党員や一般のみなさんからも助言や叱咤も頂いたので、わたしにとって計り知れないプラスになった」と語り、これからの党運営、国会活動に役立つ選挙になったとの認識を示した。
また、過去の投票率に比べ5ポイント上昇したことについては党改革への関心や危機感の表れとし、相手候補の「得票の重みをしっかり受け止めて党運営にあたる」とした。
吉田党首は「党の改革、刷新をしっかりしなければ党の将来はないと受け止めて運営にあたる」との決意を示し、党の改革・刷新、建て直しに向けて「来年の党大会までに全国11ブロックで、対話キャラバンを実施する」考えを述べた。
また、党首の下に「社民党改革推進本部」を設置したいとした。推進本部には「(党首選挙に立候補した豊島区議会議員の)石川大我氏にも参加してもらいたい」と語った。役員人事については「17日の常任幹事会で相談する」とした。
臨時国会では「成長戦略の名の下での労働法制の規制緩和の案件や安全保障会議、特定秘密保護法案など問題のある法案もある。安倍政権の政策は国民が望む政策と一致していない。国会でしっかり安倍政権を追及していきたい」と語った。
選挙は14日実施され、吉田氏と石川氏が立候補。有権者1万7410人に対し、投票数は1万2478票。有効投票は1万2225票。このうち、9986票を吉田氏が獲得した。(編集担当:森高龍二)