楽天、ネット閲覧可能な端末機を12月下旬に販売

2013年11月30日 17:45

 26日、楽天<4755>とその子会社であるカナダのKoboは、インターネットサイトの閲覧などが可能なタブレット端末、7型Androidタブレット「kobo arc 7HD」を12月下旬に日本国内で販売すると発表した。楽天が電子書籍専用端末以外のものを販売するのは、今回が初めてのこととなる。

 「kobo arc 7HD」は7インチ型画面で、米グーグルのOSソフト「Android(アンドロイド)」を搭載している。記憶容量16ギガバイトのタイプの販売価格が2万2800円(税込み)、32ギガバイトのタイプが2万7800円(税込み)。26日から楽天市場などで、これらの予約受付が開始されている。無線LANに接続し使用することとなる。これまで楽天が販売を行ってきた端末では、インターネットサイトの閲覧や、アプリの購入などは出来なかった。

 「kobo arc 7HD」はすでに海外では販売が行われており、koboブランドが日本国内で販売されるのは今回が初めてのこととなる。7インチ型画面搭載、解像度は1920×1200ドット(画素密度323ppi)。サイズは幅122×高さ194×厚さ9.6mm、重さは約341g。最長で8.7時間(バックライト25%の明るさで、MP4ビデオを再生した場合)の連続使用が可能だ。

 「kobo arc 7HD」には事前に、電子書籍配信サイト「コボ イーブックストア」や通販サイト「楽天市場」といった、一連の楽天提供サービスにアクセス出来る専用のアプリが搭載されている。また「kobo arc 7HD」の購入者には、「楽天市場」でショッピングをした際に与えられるポイントを、通常より2倍にする特典なども設けられている。また、タブレットに関するアンケートに答えたユーザーを対象に、3000円引きで購入することの出来る「RaCoupon」のクーポンをプレゼントするキャンペーンも期間限定で行われる。

 「kobo arc 7HD」に搭載されたOSは「Android 4.2.2」で、これはkoboの電子書籍端末として使用するだけでなく、「Google Playストア」からアプリをダウロードすることで、Androidの機能を十二分に活用することが出来る。こうした利点をユーザーに訴求することで、独自のOSを搭載する「アマゾン」の端末「Kindle Fire HDX」との差別化を図る狙いがあるようだ。(編集担当:滝川幸平)