TPP交渉を担当する甘利明大臣が体調不良で検査入院したことについて、菅義偉官房長官は2日「今朝、大臣から3日から4日間の日程で検査入院するとの報告を受けた。詳細についてはプライバシーに係わることなので控えたい」と述べた。
政府はTTP交渉の年内妥結を目指して動いているが、甘利大臣の入院中も菅官房長官は「甘利大臣が入院先から必要な指示が出せる。そんなに影響はないだろう」とし、検査入院中の代理を設ける考えはないとした。
また、7日からシンガポールで持たれるTPP関係閣僚会合への甘利大臣の出席については「これから検査を受けるので、検査結果が出てから判断することになる」と語った。
甘利大臣は1日、米通商代表部のフロマン代表と会談し、コメ、牛肉など農産品重要5分野の関税措置を中心に協議した。そこで「これ以上は1センチも譲れない」と日本側の姿勢を伝えたもようで、日米間の溝は埋まらないままになっており、年末に向け大詰めを迎え、大臣のストレスもピークに達しているよう。(編集担当:森高龍二)