北朝鮮のような独裁国家並みの法案 厳しく批判

2013年12月04日 17:37

 民主党の松原仁国対委員長は参議院で審議中の特定秘密保護法案に対し「北朝鮮のような独裁国家並みの法案」と強く批判。「民主党内でも保守のわたしがこの法案はおかしいといっていることを理解してほしい」と街頭で訴えた。

 松原国対委員長は「情報公開や第3者機関によるチェック体制などきわめて不十分」とし、慎重審議が必要だとした。

 また、海江田万里代表は4日の党首討論で「6日に会期末を迎える臨時国会で法案を仕上げてしまうのには無理があるとはっきり申し上げる」と街頭で慎重な審議を求めていく考えを伝えるとともに、政府・与党が押し切らないよう世論でのバックアップを一層求めた。

 社会民主党の福島みずほ副党首は4日午後に予定される地方公聴会に「地方公聴会は人々の意見を聞く貴重な機会。大事にして、公平に公述人を選ぶべきだし、傍聴を多く認めるなど工夫が必要。きのうの夜、与党が一方的に今日の午後の地方公聴会を通告。こんな公聴会のやり方を認めてはならない。アリバイのためだけにやることになる」と強い懸念を示した。

 また、4日午前10時から安倍総理出席の下での参院特別委員会があり、テレビやネット中継があるので、審議をみてほしい」と呼びかけている。政府・与党は6日の会期内に法案を成立させたい考えだ。数の力で押し切られる公算が強く、国民の間にも懸念が広がっている。(編集担当:森高龍二)