民主党の海江田万里代表は4日に予定されている党首討論で「特定秘密保護法案に広範な国民から危惧、不安、心配の声が上がっている。総理にしっかりぶつけていく」と3日、語った。また、海江田代表は政府・与党が会期内での法案成立を最優先する姿勢に「そもそも衆院でも審議時間が不足していた。それを大幅に短くし、6日の会期内に参院でも強行採決するという情報が伝わっている。断じてあってはいけない」と強い懸念を示し、厳しく批判した。
民主党内では「参考人質疑で現役の新聞記者が意見陳述で自由な取材活動が委縮される可能性があると指摘している」。「何が秘密指定されるのかわからない状況で、教唆・共謀の規定も含め、どこで取り調べが行われるのか、何で自分が捕まるのかが分からない状況が起ころうとしている」など問題を指摘する声が強い。
福山哲郎参議院議員は自民党の石破茂幹事長のブログでの発言(デモにおいて、単なる絶叫戦術はテロと本質は変わらない)は「まさにこの法案にあるテロの定義が本当にあいまであることに起因している。今日の参考人質疑でもこのテロの定義があいまいだからこそ、あのような発言が国民の不安を広げているという発言があった。われわれはこの法案についてはとにかく審議を尽くしていく」と強行採決で成立させてはならないとした。
特定秘密保護法案の扱いをめぐっては会期内成立を優先させる姿勢が色濃い政府・与党に対し、3日、民主、みんな、共産、維新、社民、改革、生活の野党7党が法案の慎重審議を求める「緊急集会」を開き、慎重審議のために一致して戦うことを確認した。(編集担当:森高龍二)