可決一瞬の出来事 与党が参院特別委で強行採決

2013年12月05日 19:34

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特定秘密保護法の会期内成立を目指す与党が5日の参議院特別委員会で衆議院に続き、突然質疑を打ち切り、強行採決。法案を強引に可決した。

 特定秘密保護法の会期内成立を目指す与党が5日の参議院特別委員会で衆議院に続き、突然質疑を打ち切り、強行採決。法案を強引に可決した。会期末を明日に控え、政府・与党は参議院本会議開会で強引な成立を目指す。

 採決の様子について、日本共産党の赤嶺政賢衆議院議員は「自民党の質問中に突然自席から喚(わめ)く議員がいると思ったら、委員長がすかさず反応し、何やら喚きだし自公の委員が起立して終わった。一瞬の出来事で、到底、採決とは認められない」と状況を伝えた。

 日本共産党の志位和夫委員長が「今(午後6時前)、法案の参院本会議への緊急上程は認められない。委員会に差し戻せと要求中」としている。

 一方、野党第1党・民主党の海江田万里代表は同日夕に街頭に出て「国会は国民の代表が徹底的に議論をし、時が至れば採決して決めるというのは当たり前だが、この法案は衆院でも強行採決された。今回の審議は衆院で45時間50分、これまでの国民生活に大きな影響のある法案の審議の半分以下の時間で強行採決された。参院では20時間に満たない審議時間だ」と左手で拳をつくり、与党の国会運営を強く批判した。

 社民党の吉田忠智党首も街頭で「参院特別委員会で強行採決された。社民党は悪法の廃案に全力であたる」と政府・与党を強く批判。福島みずほ副党首も「自民党議員が質問し、その時、動議が出て強行採決。採決なんて認められない怒号のなか、委員長は叫んで立ち去った。ひどい国会だ」と怒りを隠していない。(編集担当:森高龍二)