三菱重工と三菱商事がメキシコ連邦電力庁から地熱発電プラントを受注

2012年09月07日 11:00

 三菱重工業が、三菱商事と共同でメキシコ連邦電力庁からロス・アスフレスIII発電所向け地熱発電プラントをフルターンキー契約で受注したと発表。出力は5万kWで、完成は2014年12月の予定だという。

 今回受注した地熱発電プラントは、首都メキシコシティから西方250kmに位置するミチョアカン州ロス・アスフレスに建設するもの。プロジェクトでは三菱重工が蒸気タービンなどの主要機器および補機の設計・製作・調達・据付・土建工事を担当。発電機は三菱電機が供給する。

 地中深くに存在するマグマ溜まりの熱水を蒸気のかたちで取り出し、タービンを回して発電する地熱発電は、天候に影響されることがなく、CO2排出量が極めて少ないクリーン発電として世界中で期待を集めている。一方で今回受注した三菱重工は、世界13ヵ国から100基超の地熱発電プラントを受注しており、納入設備容量(約301万kW)は世界の地熱発電設備容量の約3割に達するという。こうした中メキシコは、地熱資源保有量が世界第5位であり、地熱発電が活発な国の一つである。このメキシコに対し三菱重工はこれまでに、今回のロス・アスフレス発電所向けに5基の地熱発電プラントを納入しているほか、セロ・プリエト発電所向けに6基を納入するなどの実績を有しており、これらの実績が今回の受注の一因と言えるであろう。

 世界中で着々と開発が進む地熱発電所であるが、日本は、豊富な地熱資源を有しながらもその開発に積極的だとは言えない状況にある。国も、これまでは規制の強かった国定・国立公園での開発に対し規制緩和の方針を打ち出してはいるが、それが開発の活発化には繋がっていないようである。どういった施策が地熱発電開発の活発化に繋がるのか、暫くは手探りの状況が続くのかもしれない。