今週、12月第3週(12月16~20日)は5日間の取引。17~18日は「量的緩和政策の縮小を開始するのか? しないのか?」と世界から注目を集めるFOMC(連邦公開市場委員会)で、その結果が19日の東京市場に大きなインパクトを与えそうだ。16日は南アフリカの市場が白人と有色人種の「和解の日」で休場する。5日に亡くなったマンデラ元大統領の在任中に定められた。
国内の経済指標は、16日は12月調査の日銀短観(企業短期経済観測調査)、11月の首都圏新規マンション発売、17日は工作機械受注確報値、18日は11月の貿易統計、日本製半導体製造装置BBレシオ、19日は10月の全産業活動指数が、それぞれ発表される。16日の日銀短観が最も重要と言えるだろう。
19、20日に日銀の金融政策決定会合が開かれ、20日に黒田日銀総裁が記者会見する。20日にはエアアジア・ジャパンを継承したANAHD<9202>100%子会社の格安エアライン「バニラ・エア」が就航する。
主要企業の決算は、16日はパーク24<4666>、17日はツルハHD<3391>、18日はクスリのアオキ<3398>、クミアイ化学工業<4996>、19日はサンワドー<7430>、20日はニトリHD<9843>、あさひ<3333>、ジーンズメイト<7448>、西松屋チェーン<7545>、アークランドサカモト<9842>が、それぞれ発表する予定。
今週の新規IPOは9件もある。17日はアズマハウス<3293>がジャスダックに新規上場する。和歌山市が本社で不動産の分譲、仲介、賃貸、リフォームなどを手がける。公開価格は1600円。18日は4件。イーグランド<3294>がジャスダックに新規上場する。東京が本社で中古住宅再生事業を手がける。公開価格は3300円。アビスト<6087>がジャスダックに新規上場する。東京が本社で機械、部品、ソフトウェアなどの設計開発アウトソーシング業務を手がける。公開価格は3450円。アーキテクツ・スタジオ・ジャパン<6085>がマザーズに新規上場する。東京が本社でネットワークを活かして施主に建築家や工務店を紹介する事業を手がける。公開価格は2050円。シグマクシス<6088>がマザーズに新規上場する。東京が本社でビジネス・コンサルティング・サービスを手がける。公開価格は3010円。
19日も4件。シンプロメンテ<6086>がマザーズに新規上場する。東京が本社で店舗、厨房設備の維持・保全のためのトータルメンテナンスサービスを手がける。公開価格は950円。ダイキアクシス<4245>が東証2部に新規上場する。松山市が本社で浄化槽など水処理設備の製造、施工、販売、維持管理を手がける。公開価格は1300円。ウィルグループ<6089>が東証2部に新規上場する。東京が本社で販売員、オペレーター、軽作業員の人材派遣や業務請負、人材紹介などを手がける。公開価格は2870円。足利HD<7167>が東証1部に新規上場する。宇都宮市が本社で、野村グループが再生させた足利銀行の金融持株会社。公開価格は420円。公開価格で計算した時価総額でも1365億円で大日本スクリーン製造<7735>やデジタルガレージ<4819>より大きい注目の大型IPO。その後は24日の1件で今年分は終わる。