積水ハウス第2四半期決算は堅調さを維持、業績予想も上方修正

2012年09月07日 11:00

 積水ハウスが、平成25年1月期第2四半期決算を発表した。連結累計期間における売上高は7580億800万円と前年同期比1.6%増加、営業利益も前年同期比2.2%増の332億7400万円、四半期純利益も同1.2%増の170億7500万円と堅調さを維持している。

 2010年度から3カ年にわたる中期経営計画の最終年度を迎え、順調に進捗する事業を引き続き成長へと展開すべく、同社の基本方針「グリーンファースト戦略」を軸に事業を推進してきたことが奏功し、戸建・賃貸住宅における環境配慮型住宅の拡販が進んだ。戸建住宅に占める太陽光発電システムまたは燃料電池「エネファーム」を搭載した住宅の比率(グリーンファースト比率)は、戸建住宅で84%、太陽光発電システム搭載が6317棟、燃料電池搭載が4254棟で、シャーメゾンでも39%と当初目標を上回る採用率である。また、「住まいの参観日」や「シャーメゾンフェスタ」などの販売促進イベントの効果も表れ、総じて堅調な結果となっている。不動産フィー事業では、一括借り上げ及び管理受託戸数が堅調に増加、また、シャーメゾン入居率も95.9%と首都圏を中心に高い水準を維持している。リフォーム事業でも太陽光発電システムを今年上半期だけで昨年実績を超える3513棟を販売するなど、好調に進捗。さらに今回の堅調さを牽引したのが国際事業である。セグメント利益が黒字転換。北米プロジェクトの売上82億円が利益増に寄与し、「その他」を除くセグメントでの黒字化を果たした。

 通期では全てのセグメントで黒字化が見込め、収益性が改善したことを受け積水ハウスは、平成25年1月期の連結業績予想を、売上高は1兆6500億円に据え置いたものの、営業利益については前期比19.9%増の850億円、経常利益は同22.7%増の860億円へ、当期純利益に至っては同51.9%増の440億円へと3月8日発表の計画から上方修正している。配当も前期は年間20円から、今期は年間25円(中間12円・期末13円)の増配を予定している。