17日のNYダウは9ドル安で3日ぶり反落。FOMC結果待ちの様子見で利益確定売りに押された。18日朝方の為替レートはドル円は102円台後半、ユーロ円は141円台前半で、ドル円は円高に振れていた。
ブルームバーグが前日、日銀が早ければ1月の金融政策決定会合で、来年3月末期限の「成長基盤強化を支援するための資金供給」の1~2年間の延長、供給枠の1兆円規模の拡大を決めると報じ、取引時間前の外資系証券売買注文動向は大幅買い越し。日経平均は5.39円安の15273.24円で始まるが、5分ほどで大量の先物買いが入ってプラスに浮上して15300円をあっさり突破し、午前9時22分には15400円も突破。さらに9時36分には15500円にあと1円25銭まで迫って折り返すという朝の快進撃。その後は15400円台後半でのもみあいの時間帯が続いたが、ドル円が円安に振れ103円台に乗せた11時台、満を持して15500円を超えて前引けになった。
後場は当初15500円台前半の高値もみあいで15500円を割り込む時間帯もしばしば。しかし午後2時台には為替を置いたまま先物に再び断続的な買いが入り値を切り上げ15500円台後半に定着し、309.17円高の15587.80円と、マイナスからの大陽線のローソク足で終了。日中値幅は320円だった。TOPIXは「寄り安の高値引け」で、+18.18の1250.49で1250に乗せた。売買高は25億株、売買代金は2兆4275億円で、FOMC結果待ちとは思えない活発な商いだった。
値下がり業種は水産・農林の1業種。値上がりセクター上位は不動産、非鉄金属、銀行、鉱業、輸送用機器、電気機器など。下位は石油・石炭、サービス、空運、金属製品、卸売などだった。
18日のNYダウは292ドル高で16000ドル台に乗せた。住宅着工件数が市場予測を大幅に上回りやや堅調だったところへFOMCの結果が出た。量的緩和政策は1月から縮小開始で、米国債、住宅ローン担保証券(MBS)はそれぞれ50億ドル減らし、市場からの買い入れは100億円減の月750億ドル。フォワードガイダンスとバーナンキFRB議長の記者会見ではFF金利の実質ゼロ金利政策は失業率が下がっても当面継続し、ハードランディングしないことが確かめられ市場に安心感がひろがった。アメリカの長期金利は2.9%台まで上昇し、為替はドルが1円以上高くなりドル円は2008年10月以来の104円台。19日朝方の為替レートはドル円104円台前半、ユーロ円142円台半ばと円安が進んだ。
CME清算値は15895円だったが、日経平均は221.63円高の15809.43円と控えめに始まる。午前9時9分に15879円まで上がるが、その後は15800円台前半でもみあう展開で前場はそのまま水平飛行で終わった。軟調な上海、香港市場と、ドル円が104円台を一時割り込んだことが日経平均の上昇を阻んだ。後場も午後1時台までは15800円台前半の小動き。2時台になるとドル円が104円台に戻ってようやく動きが出て2時12分に15891円まで上昇するが、あっさり抑えられ終値は271.42円高の15859.22円。終値ベースは12月3日の年初来高値を更新したが、高値ベースは5月23日の年初来高値15942円にあと51円及ばずに終了。日中値幅は93円で動きに乏しかった。TOPIXは+12.58の1263.07でNT倍率は12.55倍に拡大。売買高28億株、売買代金2兆8260億円と商いはにぎわった。
下落セクターは空運1業種だけで、上昇セクター上位は不動産、その他製品、保険、鉱業、石油・石炭、その他金融など。下位はパルプ・紙、情報・通信、倉庫、繊維、化学などだった。