【今週・休み明けの展望】今世紀最高値「2007.2.26」超えに〃蹶起セヨ〃

2013年12月29日 20:12

 今週12月第5週・1月第1週は12月30日の「大納会」1日だけの取引。来週1月第2週(1月6~10日)は6日の「大発会」で始まり5日間の取引。12月31日~1月5日は年末年始と土曜、日曜の休場を合わせて6日間続き、例年より休みは2日多い。2009年の大発会までは大納会と大発会は前場だけの半ドンだったが、2009年の大納会からは後場の午後3時まで取引が行われる。東証のシステムを半ドンに調整するとミスってシステムエラーが出るのが怖いからだという。

 海外の投資家が大きな勢力になった近年は年末年始の「ご祝儀相場」という言葉もあまり聞かれなくなったが、干支の〃縁起物〃銘柄を枕に年越しをしたい人がいるようで巳年の2013年は蛇の目ミシン<6445>が前年の大納会に買われていた。午年の2014年は字面も縁起がいい樹脂成型メーカーの天馬<7958>が〃絵馬〃代わりに買われて前週から人気を博し、27日には年初来高値を更新している。東京都競馬<9672>ではストレートすぎて面白くない。

 大みそかと正月三が日の4日間休場するのは日本だけ。12月31日はヨーロッパに「ニューイヤーズ・イブ」で休場する国が多くあり、アメリカでは債券市場が短縮取引になる。1月1日はNY、シカゴ、ロンドン、上海、香港、シンガポール、ムンバイなど世界のほとんど全ての市場が休場し、「ニューイヤーズ・デー」は全てが静かになる。何も変化しない。ワルシャワもダブリンも休場。2日はスイスが休場し、ニュージーランドのウェリントン外為市場も正月休みで休場する。

 来週10日の金曜日は東京市場では「マイナーSQ」で、夜10時30分にはアメリカの12月の雇用統計が発表される。日米とも2014年最初の大きなイベントの日になる。

 国内の経済指標は、1月6日は12月の新車販売台数、7日は12月のマネタリーベース、9日は東京都心部のオフィス空室率、10日は11月の景気動向指数が、それぞれ発表される。1月1日は少額投資非課税制度(NISA)の正式なスタート日で、6日の大発会から新株価指数「JPX日経インデックス400」の算出が始まる。さっそくこの日からJPX400に連動する2種類の投資信託が運用を開始する。1月下旬には連動するETFも東証に上場する予定になっている。

 主要企業の決算は大発会以後、2月期決算の小売大手の第3四半期(3~11月)決算が相次いで発表される。1月7日にはイオングループ各社の決算が集中する。

 6日はカスミ<8196>、ベルク<9974>、7日はセブン&アイHD<3382>、良品計画<7453>、スギHD<7649>、ファミリーマート<8028>、イズミ<8273>、カネコ種苗<1376>、ヴィレッジバンガード<2769>、ハニーズ<2792>、クリエイトSDHD<3148>、ヨンドシーHD<8008>、ケーヨー<8168>、東武ストア<8274>、フジ<8278>、8日はツヴァイ<2417>、ABCマート<2670>、わらべや日洋<2918>、山下医科器械<3022>、明光ネットワークジャパン<4668>、スター精密<7718>、CFSコーポレーション<8229>、丸栄<8245>、天満屋ストア<9846>、イオン北海道<7512>、イオン九州<2653>、マックスバリュ北海道<7465>、マックスバリュ東北<2655>、マックスバリュ東海<8198>、マックスバリュ西日本<8287>、マックスバリュ九州<3171>、イオンモール<8905>、イオンディライト<9787>、イオンファンタジー<4343>、ミニストップ<9946>。