中韓首脳と「胸襟開き話したい」安倍総理

2014年01月08日 10:20

 安倍晋三総理は昨年の靖国神社参拝で反発を強めている日中、日韓関係について「中国、韓国と対話を図っていくことは地域の平和と安定にとって極めて重要であると考えている。首脳会談においては現時点で見通しがあるわけではないが、困難な課題や問題があるからこそ前提条件を付けずに首脳同士が胸襟を開いて話をするべきと考えている」と述べ、会談の機会を求めていく考えを示した。

 また、「靖国参拝につきましても談話で示した私の真意をぜひ直接、誠意を持って説明したい」と参拝後の会見で語った直接に説明したい意向を重ねて示した。

 安倍総理は「日中首脳会談、日韓首脳会談をやりたいとオープンな場で申し上げている。これこそ直接的なアプローチではないかと思う。ぜひ前提条件を付けることなく胸襟を開いて首脳間で話し合いを行っていく。こういう同じ姿勢を中国側、韓国側にもとって頂きたいと考えている」と会談したい意向を、メディアを通してアピールした。

 集団的自衛権の行使に対する解釈変更や憲法改正への姿勢については「時代の変化を捉えて、解釈の変更や改正に向けて国民的な議論をさらに深めていくべきであり、中国、韓国を含む諸外国に対しても丁寧に説明をしていきたい」とした。

 また、安倍総理は「今、安倍政権で進めている積極的平和主義についてもしっかりと説明をしていけば、必ず理解して頂けると確信をしている」と強調した。(編集担当:森高龍二)