ルノーが仏パトカーを模したスポーツモデルを発表。20台の限定発売

2014年01月13日 18:18

Renault Megane

専用ボディ色「ブルーロワ」に塗られた「ジャンダルムリ」。言ってみるなら“パトカーを模したスポーツモデル”で、こんな洒落はフランス車ならでは。日本の「クラウンでは出来ない芸当」である

 ルノー・ジャポンは昨年3月に単月として最高の530台の新車登録を記録し、8月以降に市場投入したカングー、ルーテシア、ルーテシアRSなどルノー新デザイン・コンセプトの新型車効果で9-12月期に前年比158.6%を達成。2013年通年で対前年121.3%/3771台を販売し、日本におけるルノー車の登録記録を塗り替えた。

 そのルノーが、1月10日、千葉・幕張メッセで開幕した「東京オートサロン2014 with NAPAC」の同社ブースで仏・高速道路警備隊が実際に警備車両(いわゆるフランスの高速機動隊の「パトカー」である)として使っている「メガーヌ・ルノースポール(RS)」をあたかもコピーしたかのような、ブルーの専用カラーをまとった限定車「メガーヌRSジャンダルムリ」を公開した。

 フランスにおける警察行為はふたつの組織が担当し、ふつうの警察活動を行なう警察組織のほかに、高速道路の取り締まりを専門に行なう国家憲兵隊(GENDARMERIE/ジャンダルムリ)がある。言うならば、日本の高速機動隊のような組織と思えば良い。そのGENDARMERIEは、メガーヌRSの動力性能や高速域での正確なハンドリング、強力なブレーキング性能を評価して、2010年から高速道路警備隊車両として、このメガーヌRSをパトカーとして70台使っている。

 今回発表となった仏・高速道路警備隊公認の専用デカールをあしらった20台の限定車は、全国17店舗のルノー・スポール・スペシャリストディーラーにおいて販売されると発表した。

 この限定車のベース車両は、2011年にニュルブルクリンク北コースでFF量産車最速ラップを塗り替え、「最速FF量産車」の称号を手にしたメガーヌRSだ。搭載する2リッター直列4気筒DOHCターボエンジンの最高出力は265ps (195kW)/5,500rpm、最大トルクは36.7kg.m(360Nm)/3,000rpmを誇る。トランスミッションは6速マニュアルだけの設定だ。ボディサイズは全長×全高×全幅4320×1850×1435mm、ホイールベース2640mm。車重は1430kg。

 アイドリングストップ機能と、減速時のエネルギーの一部を電気エネルギーとして回収・利用する「エナジー・スマート・マネジメント」も搭載されている。価格はベースより4万円高い389万円である。(編集担当:吉田恒)