日経平均は36.42円高の15845.15円と小幅高スタート。TOPIXはすぐ1300の大台を回復した。日経平均は15900円を突破し、午前9時42分に15941円の高値をつける。TOPIXは8日のザラ場ベースの昨年来高値を更新した。しかしその後は9時台のうちに15800円台に戻り、10時台には15840円近辺まで上げ幅を圧縮し、前引けは15879円だった。
後場は早々に15900円に一瞬タッチした後はズルズル下げ続け午後1時25分にマイナスに転落。TOPIXはプラスを維持した。元凶は先物大口売り。日経平均はプラスまで戻しそうになれば先物売りで下げるの繰り返しで、2時29分には15710円まで下落するなどくすぶり続ける。TOPIXもマイナスにタッチ。そのまま61.53円安の15747.20円で引けた。日中値幅は231円と大きかった。TOPIXは-0.13の1294.39で底堅く、NT倍率は12.16まで圧縮。売買高は31億株で30億株台を回復し、売買代金は2兆5128億円だった。
業種別騰落率はプラス16対マイナス17。プラス業種上位は空運、金属製品、石油・石炭、電気・ガス、鉱業、鉄鋼など。マイナス業種下位はその他金融、パルプ・紙、倉庫、その他製品、不動産、サービスなどだった。
16日のNYダウは64ドル安。新規失業保険申請件数は市場予測より良く、12月の消費者物価指数(CPI)は市場予想と同じだったが、シティグループの決算の1株当たり利益が市場予測を下回る悪さで、ゴールドマンサックスも純利益が減少し揃って下落。家電販売店ベストバイの年末商戦実績も売上高が前年比2.6%減と不調で、値引き競争激化で営業利益も低下する見通しで株価は29%も急落した。フィラデルフィア連銀製造業景気指数は上振れ。17日朝方の為替レートは、ドル円は104円台前半、ユーロ円は142円近辺で前日夕方よりも円高に振れていた。
国内株式型の投資信託の新規設定に伴う買いが入る話があり、順番なら「上がる日」だが、「利益確定売りの金曜日」は今週はアメリカが三連休前。日経平均は51.74円安の15695.46円で始まり、9時台はマイナス圏のおおむね15650~15700円の範囲で乱高下。その間もTOPIXはプラスの時間帯が長く、今週の特徴「日経平均の迷走、TOPIXの堅調」を反映する形になった。午前10時30分を過ぎには変動レンジが15620~15670円に下がり、10時56分に15621円の安値をつけた後は変動が小さくなり、前引けは15639.19円だった。TOPIXもマイナスに定着した。
後場は下げ幅を圧縮して再開し日経平均は15700円台に乗せ、TOPIXは前日比プラス圏に戻る。2分後には日経平均も一気にプラスにタッチ。だが長続きせずその後は15700円台の小幅マイナス圏で水平飛行。TOPIXは後場は常にプラス。流れが変わったのは午後1時40分頃で、日経平均が先物の買い戻しでプラス圏に浮上し、今度は長続き。しかし2時30分前からはマイナスになったりプラスになったり。どっちに転んでもおかしくなかったが結局12.74円安の15734.46円で終えた。日中値幅は162円。1月6、7日以来の続落で、1勝3敗、前週末終値比177.60円の下落で今週の取引を終えた。TOPIXは+3.00の1297.39とプラスで「NTねじれ現象」が出現し、NT倍率は12.12倍まで圧縮した。前週末終値比で日経平均は1.11%下落したが、TOPIXは0.08%の微減にとどまっている。売買高は27億株で30億株を割り込んだが、売買代金は2兆3274億円で17営業日連続で2兆円を超えている。
業種別騰落率は20対13でプラス優勢。プラス上位業種は倉庫、不動産、卸売、非鉄金属、海運、サービスなど。マイナス下位業種は保険、パルプ・紙、その他製品、金属製品、電気・ガス、ゴムなどだった。(編集担当:寺尾淳)