ヤマハ発が「GIANT社」と電動アシスト自転車共同開発

2012年08月30日 11:00

 近年、欧州ではE-BIKE(イー・バイク)と総称される電動アシスト自転車の需要が、2011年には70万台(当社推計値)に達し、世界でも有数の電動アシスト自転車市場となっている。また、欧州市場全体のなかでは、ドイツ・オランダが半数以上をしめている主要市場だという。

 そのような中、ヤマハ発動機は、世界最大規模の自転車メーカーである「GIANT(ジャイアント)社」の電動自転車及び電動アシスト自転車の開発・製造子会社である「GIANT ELECTRIC VEHICLE(ジャイアント・エレクトリック・ビークル)社」(以下、GEV社)との間で、電動アシスト自転車のドライブユニットOEM供給及び電動アシスト自転車の共同開発について基本合意し、欧州市場でのドライブユニットOEM供給ビジネスを9月より本格的に展開する。

 今回の合意は、センターマウントのドライブユニットを得意とし、欧州での本格展開を目指す同社と、同タイプのドライブユニットが主流のドイツ市場で拡販を目指すGIANTグループの戦略が一致したもので、今後両社は長期的な協力関係の構築を目指す。

 共同開発契約は2011年10月に締結しており、GEV社が電動アシスト自転車の車体やバッテリー、スイッチメーター、カバー類を、同社がドライブユニットを開発。契約締結後、商品の共同開発を進め、GIANTグループは2012年8月29日よりドイツで開催される世界最大規模の自転車見本市「EUROBIKE」で、同社のドライブユニットを搭載したGIANTブランドの電動アシスト自転車を発表する。

 なお同社は成長戦略の一環として、国内での完成車販売、ドライブユニットの供給ビジネスに加え、自転車メーカーとの連携を強化・拡大。欧州地域でのドライブユニットの供給ビジネスを展開し、2015年には総供給規模、欧州域内で10万台を目指す。