古河スカイ、住友軽金属を吸収合併

2012年08月30日 11:00

 古河スカイと住友軽金属工業が、平成25年10月1日を効力発生日として両社が対等の精神に基づき経営統合することについて合意したと発表。公正取引委員会等の国内外の関係当局の承認、許認可の取得及び両社の株主総会の承認等へて合併が実現する。

 人口減少・高齢化等による日本国内のアルミニウム圧延品需要の縮小、海外への製造拠点移転による日本国内のアルミニウム圧延品需要の縮小、東アジア地域における海外アルミニウム圧延メジャー会社との競争の激化、中国・韓国等東アジア地域における新興アルミニウム圧延メーカーの台頭など、厳しい環境下にある国内アルミニウム圧延市場。こうした中、自社内でのコスト削減はすでに限界となりつつあるという。そのため両社は本経営統合により、各々の会社で培って来た優れた技術力、品質・コスト管理、ニーズへの対応力、製品開発力などの経営資源・資産の融合により、相乗効果を追求し、アルミニウム圧延市場における競争力と企業体質の強化を図る。

 アルミニウム事業において日本を代表する企業同士による合併は、どこまで他国の企業に対抗する有効な手段となるのか。図体ばかりが大きな企業となるのではなく、しっかりとした競争力を持った企業となることを期待したい。