昨年9月にNTTドコモがiPhoneを発売開始してから半年。ドコモの参入でiPhoneユーザーはどう動いたのか?
株式会社ビデオリサーチインタラクティブでは全国のスマホ所有者を対象に、ドコモがiPhoneを発売開始する直前の13年8月と、半年後の14年2月に調査を実施。ドコモ、ソフトバンク、au、その他のキャリア別iPhoneシェアの変化を調べた。
13年8月の段階でスマホユーザーのキャリア別シェアは、最多がNTTドコモで41%、次いでauが32%、ソフトバンクが25%(残り2%はイーモバイルなど)。昨年8月の時点では、auのiPhoneユーザーはスマホ全体の16%、ソフトバンクのiPhoneユーザーは全体の19%だった(ドコモは当然0%)。
これがドコモのiPhone参入でどう変化したのか。14年2月のキャリア別シェアは、ドコモだけが半年前から3%増やし、スマホユーザーの44%を占めるまでに(ドコモのiPhoneユーザーは全体の8%となった)。auは半年前からiPhoneの割合が16%→14%と2ポイント減ってシェア30%、ソフトバンクもiPhoneの割合を19%→7%と2ポイント下げ、シェアは23%となった。
auとソフトバンクからは、それぞれ2%ずつiPhoneユーザーが流出している。この4%(2%+2%)の多くが、ドコモのiPhoneに乗り換えたとみることもできる。スマホユーザーにおけるドコモのシェアは、iPhone発売から半年で3%増えた。この3%は、auとソフトバンクからの「乗り換え組」である可能性が高い。数字の動きだけ見れば、ドコモのiPhoneを使っているスマホユーザー8%は、「auとソフトバンクのシェア減少分+もともとのNTTドコモ内でのiPhoneへの移行分」で構成されていると考えられる。
auとソフトバンクからの流出を少ないと見るか多いと見るかは人それぞれだが、今後もiPhone人気の高まりによって、キャリア間の競争は激化していくだろう。(編集担当:北条かや)