iPadで無人受付業務 ソフトバンク・テクノロジーがサービス開始

2014年03月09日 12:57

ソフトバンク

2014年2月17日にオープンしたソフトバンク・テクノロジーグループの新オフィスに導入。3社の受付を統合し1台のiPadでの運用を開始した。

 受け付けは会社の顔だとも言えるが、そこにも無人化が進んでいる。ソフトバンク・テクノロジー<4726>の連結子会社であるM-SOLUTIONS株式会社は5日、iPad対応の業務支援アプリケーション「Smart at(スマート アット)」を活用したサービス「Smart at Reception」の提供を開始したと発表した。

 Smart atはiPad対応の業務支援アプリケーション。「タブレット端末のビジネス活用を推進し、ワークスタイルを変革させる」というコンセプトで、ユーザーが手軽に使えて、業務効率の向上につながるシンプルなサービスを提供する。「Smart at Reception」は、このアプリを使いiPadで簡単に受付業務をシステム化することができるサービスだ。

 訪問者は受付に設置されたiPadの画面に従ってタッチしていくだけで、簡単に担当者を呼び出すことができる。また、担当者が打ち合わせ情報を事前登録することで、QRコードを発行することができる。打ち合わせの際には、手持ちのiPhoneやiPadなどから、発行されたQRコードを読み取らせるだけで、担当者の自動表示・呼び出しをワンタッチで行える。

 QRコードの読み取りだけで直接担当者を呼び出せるようになるため、訪問者に不要な情報が目に触れることなく、受付対応を行うことができる。来訪情報は管理者側で一括管理し、一覧レポートを出力できるため、情報セキュリティ対策に役立てることが可能だ。

 さらに、受付業務をiPad1台に置き換えて無人化することができるため、コストの削減も可能。そのほか、Passbookにも対応しており、オフィスの近くに来た際に自動でプッシュ通知を行える。

 料金は初期費用無料で、受付iPad5台まで、グループ企業10社までの「HD Group」プランが月額10万円、受付iPad5台まで、1000名以上の大企業の「Enterprise」プランが月額5万円、受付iPad2台まで、300~1000名までの中堅企業の「Premium」プランが月額3万円、受付iPad1台まで、5~300名までの中小企業の「Basic」プランが月額2万円。

 人件費などのコスト削減や業務効率化にはピッタリのサービスだが、受付に人がいないのはさびしい気もする。(編集担当:慶尾六郎)