上昇セクターは29業種、下落セクターは鉄鋼、海運、電気機器の3業種、どちらでもない全くのイーブンが証券の1業種。上昇セクター上位は保険、石油・石炭、パルプ・紙、情報・通信、電気・ガス、ガラス・土石など。下位は非鉄金属、その他金融などだった。
11日のNYダウは67ドル安と続落しNASDAQは4日続落。クリミア議会が独立を宣言してウクライナ情勢は緊張が続き、中国経済不透明感で原油や銅の価格が下落したのも重し。マクドナルドは買い戻され3.76%の大幅高だったが、ゴールドマンサックスが2.09%下落。GMはリコール問題で5.15%の大幅安だった。12日朝方の為替レートは、ドル円が102円台後半、ユーロ円が142円台後半で、前日から円高が進んでいた。
2月の国内企業物価指数は前年同月比+1.8%でも前月比では-0.2%と頭打ち。法人企業景気予測調査の大企業全産業の景況判断指数は、1~3月期は+12.7で10~12月期の+8.3%から大きく伸び5四半期連続プラスだが、4~6月期は-9.8で18.1ポイントの大幅下落予測。景気ウォッチャー調査や日経のアナリスト調査と同様にマイナス成長とみている。
シカゴCME先物清算値は15025円で、日経平均はそれにさや寄せして220.31円安の15003.80円で始まる。アッと言う間に15000円を割り込み、午前9時台は14900円台後半でとどまったが、10時台に一段安で14900円台前半に下げ、上海市場がマイナスで始まると14900円を大きく割り込んで10時45分に14852円の最安値をつける。上海総合指数がプラスになったりマイナスになったりを繰り返すようになると14900円近辺に戻り、前引は330円安の14893円だった。
後場は前引と同水準で始まり、おおむね14900円プラスマイナス50円の値幅で動く。ドル円も103円近辺で安定。しかし2時台には14800円台前半に水準を切り下げ2時24分に14828円の最安値をつける。2月の消費動向調査・消費者態度指数の一般世帯は38.3で昨年12月から3ヵ月連続の悪化。生活防衛意識が高まる原因は消費増税。ドル円も103円を割り、終値は393.72円安の14830.39円。日中値幅は192円。TOPIXは-26.27の1206.94。売買高は20億株、売買代金は1兆9019億円で4日連続で2兆円を割った。
全セクターがマイナスで、下げ幅が小さいのは空運、水産・農林、医薬品、サービス、小売、食料品など。下げ幅が大きいのは海運、非鉄金属、石油・石炭、金属製品、証券、パルプ・紙などだった。
12日のNYダウは11ドル安で3日続落。一時91ドル安まで売られたが、終了前にエネルギー、ITなどが買い戻されNASDAQは5日ぶりに反発。中国経済の不安がウクライナ情勢とともに世界の金融市場をリスクオフさせた。リスク回避の円買いが起きたが、13日朝方の為替レートはドル円が102円台後半、ユーロ円が142円台後半。
1月の機械受注は市場予測の7.2%増を上回る13.4%増で、12月の15.7%減のネガティブサプライズからのV字回復。シカゴCME先物清算値は14815円、取引時間前の外資系証券の売買注文動向は小幅の売り越しだったが、日経平均は17.33円高の14847.72円で始まる。午前9時台は前日終値の14830円と14900円の間のレンジで小動き。底堅いが上値は限定的。自律反発してもエネルギー不足で15000円台に届かない。10時を過ぎると50円高の14880円近辺で安定する。上海も香港もプラスで始まっても10時30分すぎから日経平均は14840円近辺まで下落するがマイナスまでは落ちない。11時台になると上昇して11時25分に14900円にタッチし、前引は14899円だった。TOPIXは前場たびたびマイナスにタッチしていた。