ドコモ、スマホ用シニア見守りアプリを無料提供

2014年03月23日 22:24

 20日、NTTドコモ<9437>はシニアとその家族に安心安全を提供するサービスとして、らくらくスマートフォン(多機能携帯電話)向けアプリ「つながりほっとサポート」の提供を3月25日から開始すると発表した。スマートフォンの利用状況などを家族にメールで伝えることにより、シニアの安全な生活をサポートする。

 「つながりほっとサポート」は、これまでもフィーチャーフォン(従来型携帯電話)の「らくらくホン ベーシック3」向けに提供されていたサービスで、利用者の状況が定期的に「つながりメンバー」にメールで伝えられる。シニアに対する見守り機能として提供されていた。

 そしてその「つながりほっとサポート」の機能を拡充し、らくらくスマートフォン向けのアプリとして提供を開始する。見守り機能の対象であるシニアのスマートフォン利用状況が、登録された家族などの「つながりメンバー」に対してメールで伝えられる。見守り機能の対象であるシニアの歩数、スマートフォン画面のロック解除の有無などといった状況がメールで受け取れるため、遠距離であったとしてもシニアの状況を事細かに確認することが可能だ。

 送信されるメールは、シニアの歩数が一定以上になった時や、電池残量がある一定の量よりも少なくなった時など、細かに条件を指定することも出来る。またスマートフォン用アプリに新たに加えられた機能として、シニアが任意で体調を「元気」「やや元気」「わるい」というように登録することが出来、こちらも「つながりメンバー」に送信されるほか、その履歴をシニア自身が振り返ることも可能だ。

 このスマートフォン向けアプリ「つながりほっとサポート」は、月額無料で利用することが出来る。それに合わせて、フィーチャーフォンの「らくらくホン ベーシック3」向けに提供されていたサービスも、4月1日から無料とする。また今回のこのアプリの開発に際して、2013年に岩手県立大学と共同で実施した、スマートフォンを利用した高齢者見守り活動に関する実証実験から得られたデータや意見と活用したとのこと。(編集担当:滝川幸平)