政府は閣議と閣僚懇談会の議事録を4月分から公開するとしていたことを受け、4月1日分を22日から首相官邸のホームページで公開を始めた。菅義偉官房長官は「今後、概ね3週間後に順次公表することになる」と語った。
菅官房長官は公表の意義について「公文書公開の法律の趣旨に基づいて、閣議に関する透明性の向上や情報公開、国民への説明責任の観点から公表することにした」と改めて語った。
菅官房長官は関係閣僚会議や各省庁間での会議についての公表について、公文書管理を担当する稲田朋美行政改革担当大臣の下で検討しているとした。稲田大臣は政府のすべての閣僚会議を対象に議事録を作成する考えを示している。ただ、公開するかどうかは各所管官庁での判断にするとしているほか、情報公開法でも公開の対象外になっている部分や特定秘密保護法に該当する部分の公開は除外される。
一方、閣議や閣僚懇談会の議論が公開されることになったことによる会議での発言などに影響は出ていないかについて、菅官房長官は「従来とまったく変わらないと思っている」と語った。(編集担当:森高龍二)