菅義偉官房長官は17日の記者会見で、政府の月例経済報告に関する関係閣僚会議を同日、閣議後に開き、景気の基調判断について「景気は緩やかに回復している」と「景気は緩やかに回復しつつある」とした前回の判断より「上方修正した」と発表した。物価についても「底堅く推移している」とした。
菅官房長官は「個人消費の増加に加え、これまで出遅れていた製造業も含め設備投資が持ち直しており、経済の好循環実現に向け、さらに前進していることを確認した」と語った。
先行きについては「輸出が持ち直しに向かい、各種政策の効果が下支えするなかで、家計所得や投資が増加し、景気の回復基調が続くことが期待される」としている。
一方で「海外景気の下振れが引き続き我が国の景気を下押しするリスクとなっている」と海外景気を注視。また、「消費税率引上げに伴う駆け込み需要及びその反動が見込まれる」と慎重な面ものぞかせた。
菅官房長官は「アベノミクスの3本の矢を着実にすすめ、企業収益の拡大を設備投資や賃金の上昇、雇用の拡大につなげていって、経済の好循環を実現させるとともに、財政再建につなげていく」と目標に向けて全力で取り組みたいとの姿勢を強調した。(編集担当:森高龍二)