日本のウイスキー市場は、1983年をピークにバブル崩壊、そして21世紀に入ってからも減り続けた。が、2008年を底に消費が拡大し、ニッカウヰスキーでは、2013年通年で107.2%の伸びを示しているという。2014年に入ってからも絶好調で1-2月累計で対前年比123%となっている。
2014年、ニッカウヰスキー創業80周年、そしてその創業者・竹鶴政孝生誕120年を迎える。創業記念日の7月2日に向けてアサヒビールとニッカウヰスキーは、主力ブランド「ピュアモルトウイスキー竹鶴」を核にイベントを展開する。
その第一弾としてゴールデンウイーク初日の4月29日に、東京・六本木ヒルズ「ヒルズカフェ/スペース」にオープンするオフィシャルバー「竹鶴MUSEUM BAR」を報道陣に公開した。このオフィシャルバー展開は5月18日までの期間限定となる。
六本木ヒルズのある土地は、かつてニッカウヰスキーの麻布工場があった場所で、ここではウイスキーのボトリングを行なっていた。
店内は「竹鶴政孝ゾーン」と「竹鶴ピュアモルトゾーン」で構成されている。前者は、1918年(大正7年)、単身スコットランドに渡り、スコッチウイスキーの製造方法を学び、ウイスキーづくりに生涯を捧げ、今なお「日本のウイスキーの父」と呼ばれる竹鶴政孝ゆかりの品々の展示ゾーン。同社、余市蒸溜所にあるニッカウヰスキー博物館の移設展示といえる。スコットランドで竹鶴政孝は生涯の伴侶となるリタと結婚。その政孝を支え続けたリタの物語「マッサン」が今秋NHKの朝ドラとなる。
後者はまさにオフィシャルバーで、さまざまなニッカ「竹鶴」ブランドが味わえる。ここで供されるフードメニューは、料理上手と伝えられるリタのレシピを忠実に再現した料理がメインとなる。
また、ここで味わえる特別なウイスキーとして、80周年記念の「竹鶴ピュアモルト・ポートウッドフィニッシュ」限定ボトルが挙げられる。4月30日から1000本限定で発売となる特別なボトルで、「竹鶴21年」をポートワイン樽で後熟成させたウイスキーだ。このオフィシャルバーでも1日限定20杯(つまり、1日1本限定。期間中合計20本)だけ飲むことができる。(編集担当:吉田恒)