スマホはもはや電話ではない フルHDを超えたWQHDディスプレイ搭載機種が登場

2014年05月13日 06:54

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フルHDの約1.8倍の解像度と538ppiを実現する広視野角で高輝度のAH-IPS液晶「WQHDディスプレイ」を搭載した。

 スマートフォンとはもともとは携帯するための小型電話ではなかったのか。しかし、今ではもはや電話ではない。通話機能はスマホのいわば脇役。メインの機能は映像やゲームを楽しむことだ。

 8日、KDDI<9433>沖縄セルラー電話<9436>は、フルHDの約1.8倍の解像度WQHD(2560×1440)に538ppiを実現した最新の5.5インチAH-IPS液晶「WQHDディスプレイ」を搭載したauオリジナルスマートフォン「isai FL(イサイ エフエル)」を14年7月下旬に発売すると発表した。

 新機種はLGとKDDIの共同開発によるもの。三辺ナローベゼルで、約5.5インチの大画面でも横幅約76mmだという。画面を2分割して、インターネットで検索しながらメッセージアプリを利用するなど2つのアプリを同時に楽しめるマルチタスク処理が可能な「デュアルウィンドウ」機能を搭載している。そして、4K動画の撮影やハイレゾ音源再生に対応できるというところが最大のウリである。

 また、本体を振るだけで楽しめる新しいユーザインターフェース「isaiモーション」というのも機能も驚きだ。これは、UI「isaiモーション」という機能で、ユーザーの現在位置周辺のおトクなクーポンや人気のレストランなど、出かけたくなる特別な情報を提供するほか、気分に合わせたホーム画面の壁紙やアイコンの設定変更、ギャラリー内の写真のコラージュ編集、アプリの簡単起動なども本体を振るだけで可能だという。
 
 さらに、ノックオン機能に、セキュリティ機能を追加した「ノックコード」を搭載している。スリープ時に画面を予め登録した順番にタップすると、スリープが解除されると同時にセキュリティロックも解除できるのだ。

 OSはもちろんAndroid 4.4で、4G LTE受信時最大速度150Mbpsと高速だ。メモリは約32GB (ROM)/約2GB (RAM)とパソコン並み、メインカメラの性能も約1320万画素/CMOSと単体のデジタルカメラ並みだ。

 KDDIの広報部では、ターゲットの年齢層はこれまでより若干高めの30代だという。高品質な映像や音楽を楽しんでもらうための機種だと明言している。筆者は映像は大画面で、音楽は出来るだけ大きなスピーカーで楽しみたいという世代。携帯ものは何にしろ簡易的なもので利便性を重視しており、性能はあまり問題ではないと思うほうだ。しかし、時代は変わった携帯機器がメイン機器となる時代なのだ。(編集担当:慶尾六郎)