昨年来続く節電。省エネ家電や飲料・制汗剤など、猛暑を少しでも快適に過ごす為の商品があらゆるメーカーから発売されており、節電・熱中症対策商戦が熾烈を極めている。こうした中、熱中症への十分な備えに対する商品、特に温湿度計も次々とオリジナルな機能を備えた商品が展開されている。
ドリテックは8月上旬、熱中症・インフルエンザの危険度を表示する温湿度計「熱中症・インフルエンザ警告計」を発売。熱中症とインフルエンザの危険度を表示するスタンド式の温湿度計で、計測した温湿度から熱中症の危険度を「ほぼ安全・注意・警戒・危険」の4段階、インフルエンザの危険度を「注意・警戒」の2段階で表示するという。また、カレンダー表示機能・時計表示機能付で、机やテーブルなどに置いて日常的な使用にも便利な商品となっている。
またリズム時計工業が、熱中症に注意が必要な温度と湿度になると警告する高精度携帯型温湿度計「ライフナビピコ」を発売。温度や湿度は時間や場所で異なるものの体感ではなかなか判断出来ないことを受け、熱中症に注意が必要な温度と湿度になると音または光で通知する、携帯型温湿度計ではトップクラスの高精度温湿度計となっている。さらに「熱中症表示」だけでなく、「インフルエンザ注意」「食中毒注意」「カビ・ダニ注意」をLCD表示。温度・湿度・時刻・カレンダーもLCD表示される。
さらに、シチズンホールディングスの連結子会社であるシチズン・システムズも、無線子機センサーを標準装備し、同時に2カ所の温湿度を計測できるコードレス温湿度計を発売している。親機の画面上段に親機設置場所の温度と湿度、下段には子機センサー設置場所の温度と湿度を表示。さらに、日本生気象学会「日常生活における熱中症予防指針」に基づいた簡易熱中症指標を親機表示部中央に4段階で表示するという。また親機と子機センサーは、遮蔽物のない見通しのよい空間で約30mの通信が可能で、例えば、リビングに設置した親機で子供・高齢者のいる部屋や自宅周辺屋外の温度、湿度、簡易熱中症指標を確認することが出来るものとなっている。
熱中症対策は水分補給などがメインとなるが、自覚のないまま急激に体調を崩すことも少なくない。そのため、温湿度計の様な客観的指標で判断できる機器は、特に高齢者のいる家庭などでは必須のアイテムと言えるであろう。熱中症への備えだけでなくインフルエンザへの備えなど、年中活躍する商品である。一家に一台は備えておくべき機器といえるのかもしれない。